年齢を重ねるにつれて、気にする人が多いのが『薄毛、抜け毛のトラブル』です。
従来は男性の悩みというイメージが一般的でしたが、近年では女性にとっても他人事ではありません。
さて、そんな薄毛についてですが、実は頭皮の問題だけではなく、腸内環境とも大きく関わっているということをご存知ですか?
便秘で悩んでいる人は、薄毛になりやすいとも言われています。便秘と薄毛という一見関連しなさそうな二つのポイントの関係性について紹介してみますね。
なぜ便秘が薄毛につながるのか?
便秘にはさまざまな原因がありますが、多くの原因に腸が関わっています。人間にとって腸は、食べたものをただ排出するためだけの器官というわけではありません。
実は、人間の免疫機能にも深くかかわっていて、免疫にかかわる細胞の7割は人間の腸内に生息し、様々な病気やトラブルから体を守ってくれています。
善玉菌よりも悪玉菌が増えてしまうと、腸内環境が崩れて免疫力はどんどん低下してしまうのです。
免疫が弱ると皮膚の乾燥や荒れなども引き起こしやすくなり、ちょっとした刺激にも耐えられない状態になってしまいます。
こうした症状が頭皮に起こったりすると、抜け毛増加の原因になってしまうのです。
また、便秘が原因で腸内で有毒なガスが発生してしまうと、血液と共にそれが全身にまわってしまいます。
血流が悪くなると、頭皮にも栄養や酸素を届けにくくなりますので、更に抜け毛の原因となってしまいます。
人間の免疫機能は、心臓などの生命維持に関わる器官を最優先、重点的にカバーしています。
残念ながら髪は、こうした重要なパーツには当てはまりません。
ちょっとした便秘状態でも、身体の内側、身体の外側から髪に大きな影響を与えてしまう可能性もあるでしょう。
特に問題なく排便習慣がある方でも『ウンチやおならが臭い』とか『残便感がある』などの場合には、腸内環境が悪化している可能性もあるので注意が必要です。
薄毛が気になりだしたら、腸内環境が整っているかをしっかりチェックして、腸内環境を改善させるのと同時に薄毛予防にもつなげていきましょう。
腸内環境を改善し、頭髪を守るためのコツとは?
今ある髪の毛を守り、そして抜け毛を減らすためには、頭皮マッサージやシャンプーの変更、育毛剤の使用、サプリメントなどの併用などが効果的と言われています。
しかし、それらの商品に高額なお金をかける前にすべきことは、受け入れる体制、栄養を吸収しやすくする腸内環境改善が重要なポイントと言えます。
腸内環境を改善したいときには、まずは普段の食生活を見直しましょう。
油もの中心の洋食、味の濃いこってり肉料理、ファストフードやインスタント食品が多い方は、バランスの良い和食、日本食へと切り替えてみると効果的です。
ヘルシーな日本食は、腸への負担を少なくできますし、味噌汁や納豆などには、酵素がたくさん含まれていますから、腸内環境改善をサポートしてくれるでしょう。
また、適度な運動習慣も取り入れて、冷えにくい体作りをすることも重要なポイントです。
食生活から全身の血流を良くすることで、腸の働きも、そして毛母細胞の働きも促進できます。
腸と髪、両方にオススメの食材は味噌
和食に欠かせない食材の一つが味噌です。
味噌は日本の伝統的な発酵食品の一つで、腸内環境の正常化にも役立ってくれます。
またそれだけではなく、味噌は大豆から作られているというのも重要なポイントです。
大豆には健康的な髪を作るために欠かせないアミノ酸が豊富に含まれています。
大豆を発酵させ味噌へと加工することで、酵素がより働き、消化や吸収をしやすい状態にしてくれるのです。
だからこそ味噌は、腸のメンテナンスにも髪のケアにも非常にオススメの食材なのです。
味噌汁はもちろんのこと、ツケダレにしてもおいしい味噌ですから、腸内環境と薄毛が気になる時期には積極的に摂取してみてください。
まとめ
薄毛で悩んだときに、どの育毛剤が一番効果があるのか?というところに注目されがちで、腸内環境にまで目を向ける人はまだまだ少ないでしょう。
しかし、今回まとめた様に腸内環境を無視したまま、必死で育毛ケアだけを続けていても、あまり効果が実感できない可能性が高いです。
腸内環境が悪いと、腸壁から毒素も回してしまうため、育毛ケアで栄養分を与えながも効果が薄くプラスマイナスゼロの状態になってしまうでしょう。
腸内環境は、普段の生活の中で改善できる内臓の一つです。
便秘が解消できれば、薄毛予防だけではなく精神的にもスッキリとした気分で毎日を過ごせますので、自分でできる腸内環境改善をはじめてみましょう!